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俺、ソロプリだけど?  作者: ヒッソリさん
2/2

はいはい逃げてごめんね

壁lー゜)ヒッソリ  人付き合いが苦手だと苦労するのだ。

「モンスターの大群が攻めて来たぞ~!」

「冒険者は防衛に!プリーストは教会に集まって怪我人の回復を!」

そんな叫び声が聞こえたので俺は教会に駆けつけた。教会には怪我人が続々と運ばれてくる。


自分を入れて冒険者のプリーストは4人だけだったが、運ばれてくる人数が多くて、一向に怪我人が減らない「君も早くヒールをかけてくれ!」隣に居たプリーストが怪我人1人にヒールをかけながら俺に言う


「ヒーリングサークル」俺は範囲回復魔法でまとめて回復するが、新しい怪我人が次々に入ってくる。おいおい、討伐の冒険者たちは何してるんだ?きりがない現状を打破するために俺は元凶を倒しに向う事にした。


「ちょっと討伐に行ってくる。ここは任せたよ。ヒーリングサークル」

「え?ちょ、待ってくれ!」

最後の範囲回復魔法で教会内に居た重傷者は回復させたので、残りは他の人が何とかするだろう。俺は街の中まで入ってきていたレッサーデーモンをメイスで粉砕する。おいおい、街中まで入ってきてるんだけど、本当に防衛は何してるんだ?


「ホーリーバースト!」空から侵入してきたレッサーデーモンを範囲魔法で殲滅しながら、街の入り口を目指す。街の入り口は大混戦だった。レッサーデーモンばかりだったのだが、かろうじて抑え込んでる感じで、敵の数はたいして減っているように見えない。駄目だ。これは指揮官を倒さないと・・・。


「ホーリーバースト!」俺は前方に範囲攻撃魔法をぶつけながら、メイスを振り回して敵の囲いを抜けた。すれ違う敵はメイス一振りで粉砕だ。すると少し離れた場所に指揮官らしい一回り大きいデーモン、グレーターデーモン1体と武器が立派な3体のデーモンが居た。俺の後ろをついてくる冒険者はいないようだ。


まだMPは十分ある「ホーリーバースト!」俺は4体に魔法をぶつける。激しい光の破裂で3体のデーモンにはかなりのダメージを与えたが、グレーターデーモンにはあまり効いていないようだ。


「シャドウバインド」グレーターデーモンが唱えた影の拘束魔法が俺に当たって弾かれる。俺は魔法抵抗力が高いのでそんな魔法は効かないのだ。続いて、デーモン3体が連続で攻撃してきたが、カウンターでメイスではじき返して逆にダメージを与えるとデーモン3体は消滅した。


グレーターデーモンとの一騎打ちだ。流石に上位デーモンともなると、メイスで一撃と言う訳にはいかないが、敵の魔法攻撃は効かないし、爪での物理攻撃も多少のダメージを喰らっても回復魔法ですぐ回復するので、一方的な消耗戦だ。相手の体力が多いので時間がかかるだけで、負けない戦いである。


「グァァァァァ!」メイスでのとどめの一撃が決まり、悲鳴を上げながらグレーターデーモンは消滅した。久々の強敵との持久戦がつかれたので、その場で少し休んでから街に戻る事にした。


街に帰るとレッサーデーモンたちは居なかった。無事に倒したのか逃げていったのかは不明である。そしてプリーストの男に襟首をつかまれた。教会で隣でヒールをかけていた人だ。


「お前が途中で逃げるから教会は大変だったんだぞ!」

「は?君がヒールで1人回復してる間に、俺6人づつ回復してたよね?」

「そ、そんな力のあるプリーストが急に逃げて、残された俺達がどれだけ苦労したかって事をだな・・・」

「あ~、もういいや。はいはい逃げてごめんね」そう言って俺はその場を立ち去った。


街の冒険者たちは、レッサーデーモンを殲滅できて良かったと皆が喜んでいた。グレーターデーモンどころか、デーモンすら誰も見ていなかったようだ。プリーストの男に余計な事を言わないで正解である。


人とかかわる度に、悪い噂を流されるドロウなのであった。

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