ハーフかもしれない
バン
「起きろー」
人間の言葉を喋ってる巨大なアリンコがいた。
「はっ、はい」
飛び起きた。
すると、昆虫たちがみるみる人間の形に変わっていった。男も女も子供もいてみんな素っ裸。
何処からともなく、下着を出して着ている。
「お前も人間になれ」
と言って、パンツを投げられた
「あ、はい。でも、どうするの?」
「人間にイメージをして、念じろ」
眼を積むって念じていると、人間の身体になった。念じていないと所々、カマキリになってしまう。
「急いでパンツを履け」
すぐにパンツを履く。そうすると、念じなくても人間の身体が維持出きるようになった。
「おまえはラッキーだな。我々のアジトにいくつか。ついてこい。」
「わかった」
「オレはアリの庄司だ」
この群れは15人くらいいる。アリ、カブトムシ、カマキリ、バッタ、トンボ、ウスバカゲロウなどがいた。
徒歩20分くらいでアジトに着いた。集落と言っても30人にも満たないだろう。
ここはショウジがまとめている集落だそうだ。みんな元人間。一年くらい前から徐々に集まってきたそうだ。それからいろんな話を聞いた。
一歩間違えると簡単に死ぬこと。
みんな紐ビキニの所から脱げてきた。
以前、ダレかが戻って潜入調査したら、実験施設であること。
我々は実験の材料であること。
昆虫や爬虫類、鳥類、魚類、哺乳類などの生物のDNAと人間にDNA混ぜた点滴を2日以上受けると変異すること。
「おまえはちょっと違うようだ、タタラ」
とショウジが言った。
「なにか心当たりがあるか?」
「前に腕に鱗が現れた」
「おまえは魚か爬虫類のハーフかもしれない」