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半分魔物と呼ばれて  作者: 伝説の男前
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絶望

オレの名前は(タタラ) (ゴウ)、13歳。地元の中学校で中学一年生になったばかりだ。

小学生時代は勉強なんてしたことない極ありきたりの小学生だった。家族は極ありきたりのサラリーマン家庭、共働きだ。

中学校に入学して3日後の帰宅途中、見知らぬライトバンに突然、誘拐された。大人三人がかりで車に押し込まれ、抵抗はまったく出来なかった。すぐに薬を嗅がされ眠ってしまった。


気がつくとソファに寝かされていた。怪我は無いようだ。

誰もいない部屋、床は真っ白な大理石。天井は3メートルもある。それだけで豪邸だとわかった。

持っていた荷物はない。しかも全裸、やっと下の毛が生えてきた頃だ。誰かに見られたらチョー恥ずかしいお年頃だ。

まわりを見ても服がない。やばー


しばらくすると、ドアが開いた。20代後半くらいの銀髪のお姉さんが入っていた。全裸?辛うじて紐ビキニを着ている。

13歳童貞のオレには禁断の世界に入ってきてしまったのかも知れない。下半身は一大事になっていてめちゃくちゃ恥ずかしい。


「いらっしゃい、私の坊や」


言葉は通じるが、その人にはウサギの尻尾が生えていた。


「今日からあなたは私の息子よ」


「あ、あっ、あのー、どういう事でしょうか?」


「あなたの両親から養子として私の子供になったのです」


「嫌です。母ちゃんに会いたいです」

今にも泣きたい気持ちだ。


「無理です。あなたはもう人間ではありません。

両親はあなたの事は居なかったものとして

納得してもらいました。最初からあなたの親は私だけです。」


「あなたはダレですか?私は人間です。」


「私はあなたの母です。

見た目はね、人間。

もうすぐ、わかりますよ、人間じゃないって意味が」


と言って、ウサギの尻尾を見せられた。


「ここはどこですか?家に帰りたいです」


「ここはまだ日本のある山の中です。

あなたの家は二本にはありません。

前の両親はあなたの事は忘れました。

あなたの事を知っている人はダレもいませんよ。

それでもよければ帰りなさい。

そして、あなたは必ずここに戻ってきます」


「わかった。帰るから服とお金を下さい」


「はい。家の前まで送っていきます」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


家に帰って来た。拉致されたときの服を着ている。

時間は午後4時過ぎ。共働きの両親は居ないはず。

鑪家の表札がある。俺の家だ。

いつものように、玄関を開けて自分の部屋に行く。


しかし、知らない6歳くらいの女の子がいた。


「あなたのだ~れ?」


「お前こそダレだ!俺の部屋に勝手にはいっ・・・」

俺の私物、オモチャ、漫画、TVゲームがまったく無く、お人形やおままごとセットがあった。


「あーーー」


混乱した。そのままリビングまで逃げて来た。

リビングには両親と家族に写真があるはずだ。

そこには、さっきの女の子と知らない男の人と女の人がいた。

もう、、半泣きである。


泣きながら走って家の外まで逃げて来た。

こそには黒ずくめのセダンが3台並んでいて、真ん中か紐ビキニの人が出てきた。


「わかった?

この街にはあなたを知っている人はダレもいません。

家に帰りますよ。

それに」


「わかった」


「それにほら」


と言って俺のケツに指を指した。

俺のケツに犬のしっぽが生え始めていた。

結局、そのまま車に乗って同じソファのある家に戻ってきた。


「明日は兄弟に会わせます。」


と言われた。夕食はクッキーとフルーツを食べて、すぐ寝た。

疲れていた。それに泣いた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


翌朝、眼を赤くして起きてくると朝食が用意されていて、完食。

そのあと、何も言わずに車に乗って、ヘリコプターに乗って、ヒコウキニ乗った。30時間くらい移動。

紐ビキニの人はずっと一緒に居たけど、何も話さなかった。


その頃になると、俺の腕にうっすら鱗が出てきていた。


どうやら目的地に着いた様だ。

そして、そこで見た兄弟は。。。

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