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ある日の馬車道。  作者: 純
3/14

とある晴れた日の昼下がり

「今日のお茶は何かしら?」

黒いフリルの付いた服をちょっと汚さないように気をつけながら座る少女は傍らに居る男に質問を投げかけた。

その男は表情を変えずただ一言

「アールグレイに御座います。」

とだけ言うと少女は満足げに頷き、

「アールグレイと言えば伯爵よね。伯爵と飲みたいわ。ちょっと(さら)ってきなさい。」

可憐な動作で紅茶を飲み、優雅にティーカップをソーサーに戻す。


「今日もなにしてんですかねお二人は。」

と、幌馬車の御者をしている金髪の男は不審者を見るような目つきで後ろの二人を眺めた。

「人(さら)いのお嬢様とその部下ごっこ」

御者のすぐ近くで本を読みながらポツリと呟く少女。


「マサカ(さら)ってまではこないよね!?部下もういないけど!」


と御者の男は思ったとか思わなかったとか。

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