コーヒーのない喫茶店って?!
交差点の角の駅近にある、以前から一度入ってみたかった喫茶店!
外観はシックなダークブラウン。窓の全面は洒落たガラス張り。
入口のモーニングセットの写真には、おーっ、大きめカップに入った深い色合いのコーヒー。真っ白な陶器プレートには、焼きサンドイッチ、サラダ、ヨーグルト。
早く駅に着いたので、今日こそは!と、お店に入った。
ちょっと高いけど、一番美味しそうなモーニングセットにしようっと!
あれ、意外!セルフなの?
カウンターの並びの最後尾に近づいたら、何か一人一人に説明してる声が聞こえてきた。
(お店の人) お客様、本当に申し訳ありません。今日は、ブレンドコーヒーはご提供できません。
(お客様) え、そうなの? えーと、何ができるの?
(お店の人) 本当に申し訳ありません。アメリカン、カフェオレ、アイスコーヒーならできます。よろしいでしょうか?
(お客様) え? ブレンドだけできないの?
(お店の人) はい、ブレンドコーヒーの機械部分だけが故障しました。
(お客様) そうなんだ。アイスコーヒーでいいです。
(お店の人) 本当に申し訳ありません。
ここは、ワンタッチでコーヒーが出てくる機械を使ってたのかぁ。
(はーっ!)
喫茶店なのに、ブレンドコーヒーが無くても営業ができるなんてねぇ。さらに、機械の故障だなんて。
(ひーっ!)
コーヒーを、サイフォンやペーパーでは、作らないのかな?
急に準備は無理だし、いつもと違うお客様対応もできないかなぁ?
(ふーっ!)
お客様は誰一人、文句ひとつ言わず。
まだまだ、早朝は震える寒さなのに、多くのアイスコーヒーが座席に並んでいた。
(へーっ!)
私はコーヒー通でなくてよかったなぁ、と暖かいカフェオレを飲んだ。
(ほーっ!)
日本人の寛大さが、日本の危機管理を遅らせてるんだろうなぁ?と実感した30分だった。