表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/137

別の能力

「なんだ。この期におよんでの話。何でも聞かせてもらおう。」



「では。今の兄上のからだは、こやつのもの。であれば、ここにいる兄上は実の兄上ではござりませぬ。」



「いったい何が言いたいのだ。」



「こうでございます。」



 政宗はいきなり兄上=オレに口づけ。



「愛しております、兄上。」



「・・・そういうことか。これは一本取られたな。ははは。」



 すると、政宗の姿に影が差す。ゆっくりと足元から、暗くなっては消えていくではないか。



「おかしいぞ。ジバクは輪を斬って、天獄か地獄に行くことが決まりだろう。政宗のヤツはいったいどうなったんだ?」



 美緒が全員共通の質問をした。



「やってしまいましたね。」



 突如、黒服を着た男が現われた。閻魔女王に仕える霊界の執事・李茶土。プロローグ以来の登場である。



「李茶土。いったいどういうことだ。この神が知らぬことがあっていいものか。」



「誠に申し訳ありません。我々が予想していたよりも早く閻魔女王候補見習いの能力が発揮されてしまいました。」



「都の能力だと。言霊力、トリガーカードのことか?」



「ご名答にございます。さすが、生徒会副会長ですね。」



「生徒会副会長以前に神である。それに副会長というのは神にそぐわしくないぞ。都が会長であることに依存はないのだが。」



「これは失礼しました。訂正いたしましょう。ははは。」



「なにを気楽な。それより都の言霊力について、もっとくわしく説明しろ。」



「承知いたしました。都さんのトリガーカードの属性は、大きく物理系統攻撃・物理系統防御・魔法系統攻撃・魔法系統防御に分かれます。それぞれはスペードカード=美緒さん、ダイヤカード=由梨さん、クローバーカード=絵里華さん、ハードカード=万?さんに割り当てられます。カードは13枚ずつあり、それぞれ違う能力を持ちます。すでに何枚かお持ちですが、これからの生徒会活動の中で、具体的な行動に基づいて、カードを入手できると思います。ご存知でしょうが、全部集めると願いが叶いますので、頑張って集めてください。しかし、ただいまの政宗氏の消滅については、トリガーカードとは別の能力が発揮されたのです。」



「いったいどういうことだ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ