さわやかな男子
「それではネクストバッターは誰かな。」
「この家康がつかまつろう。」
家康もデブなオヤジではない。額に手をやる家康。『家』は太く、目つきのシャープな、抜け目のないタイプに見える。三つくらい先のことを考えていそうだが。
「将来の夢は?」
確かにかなり未来のことであるが、陳腐。
美緒。
「神として統治する。」
「「「「天下以上のことだあああああ~。」」」」
かなり四人を刺激したようだ。これだけは天下を目指す者を表している。
絵里華。
((うちはフィギュア王国建設どす。ハーレムどす。))
「「「「それでこそ、世界のアキバ。AKB文化で世の中を支配するんだあ。」」」」
次元は異なるが、ベクトルは正しい。
由梨。
「あたしは世界セレブ大会出場することね。まあ楽勝だけど。」
「「「「えせセレブいいぞ~。」」」」
さすが天下人。すでに由梨が影武者であると見抜いたようだ。
万?。
「まっほはスイーツの家に住むことだよ。」
「「「「ファンタジー。夢見る少女だあああ。」」」」
アイドルルンルン。
『ビリビリビリ』。今度はさらに大きく響いた。信長たちがわいわいやっているので、美緒たちには聞えなかったらしい。
「さあ、最後の質問だな。光秀、しっかり決めてくれ。」
政宗は拳を握りしめている。感情表現はそこにあるようだ。
「おう。さわやかな男子のこの光秀、誰も文句のでないようなクエスチョンをしてやるぜ。」




