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助け舟

近づいてきた四人の武将。いずれも威風堂々な甲冑姿。口髭が実に凛々しい。これなら『獅子天王』と名乗っていたのもうなずける。色めき立つ絵里華人形。



((写メを撮らせてほしいどす、ツーショットお願いどす、プリも撮りたいどす。))



 アニメ声で立て続けに3つのリクエスト。欲張りである。



「華やかだね。時代劇でのロケを思い出すよお。わくわく。」



万?はアイドル時代、色んなドラマに出ていた。もちろん主役とかではなかったが。撮影現場で、有名俳優の凛々しい姿などを見慣れている。でも霊界ではそれはご無沙汰であったので、久しぶりに現世の華やかな雰囲気を味わえると喜んでいる様子。



「ところで、美緒神、絵里華+人形。どうして、ここへ来たんだ。」



 実にもっともな疑問を呈した。美緒の呼び方を微妙に変えた。



「こら、都。いきなり話しかけるな。これを使え。」



 美緒は糸電話をオレに渡した。オレの部屋では平気のように見えたが、直接会話は禁止のようだ。



『う~ん。あの部屋に絵里華とふたりでいると退屈でなあ。』



 確かに人形使いとふたりではやることもなかろう。



『のんびりと夜の散歩にしゃれこんだわけだ。別にここに来ようと思ったわけではないが、ふらふらと歩いていたら学校に着いていたというわけだ。』



『でもその割にはすぐにここに来てるな。』



『ううう。』



 言葉に詰まる美緒。お面は『怒(中)』に変化した。



((美緒はんはみんなが心配なんどす。でもはっきりとは言えない気質なんどす。許してたもれ。))

 絵里華が妙な言葉使いで助け舟?


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