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弱いジバク

由梨が少し元気になったところに、ジバク侍たちがぞろぞろとやってきた。かなりの数である。そのうちのひとりが歯こぼれした全然切れそうになり刀を振り下ろしてくる。



「きゃあ!」



 由梨が悲鳴を上げた。瞬間、三枚に下ろした魚のように、きれいに切り裂かれた死体が転がった。由梨の手には、スプーン型の剣。



 由梨は自分の武器として、現世から持ち帰ったスプーンを使っている。実家のカレー屋さんで使っていたのであろうか。由梨たちは現世から霊界に来る際に、ひとつ思いでの品を持ってくることができる。それがオリジナルの兵器となっている。但し、持ち帰る代わりに何かを失ってきている。それは秘密である。なお、このスプーンは普段はユーホーキャッチャーとして目に付けている。



 由梨に次々とジバクが襲いかかるが、所詮ザコ。簡単に倒されていく。但し。



「きゃあ、きゃあ、きゃあ、きゃあ・・・・。」




 由梨は目を瞑って、敵をまったく見てはいない。単に剣を振り回しているだけである。それでもジバクがやられていくのは、剣からオーラが出ていて、それに触れているためである。弱いジバクはこれだけで十分である。


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