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感動の涙
「あら、こんなところにジョーカーがあったわ。きっとトランプのせいで、勘違いしたんだわ。セレブも木から落ちるだわ。」
((うち、本体に忘れ物をしてたんどす。))
「まっほ、ファンからもらってたのを忘れてたあ。」
「神の胸のうちに収めていたが、明かす時が来たようだ。」
四人みんながジョーカーを出した。その瞬間、眼に突き刺さるように四方八方に光が飛ぶ。
「「「「眩しい!!!!!」」」」
閻魔女王以外が手を眼に当てて、その場にうずくまった。磁石に引っ張られたように頭を床にくっつけている。四人とも水着姿になっている。
しかし、オレはみんなと違い、なぜか立ち上がった。無意識である。からだ全体に湧き上がるように力が漲る。手足の筋肉が盛り上がり、ボディビルダーになったような奇妙な感覚が走る。
血流が何十倍にもなり、静脈が固い針金のようにマウントしている。髪型も鯉のぼりのように流れている。
「これが閻魔後継者の力だね。素晴らしい。をねゐさん、ほめちぎるよ。ぐすっ。」
閻魔女王が感動のあまり涙している。一方四人は少しずつ曲がった背中を立ててきた。




