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黄金衣

「それより、これはババ抜きと言っても霊界流儀よ。残り1枚でババのみになった者が勝ちになるの。その時の手持ち枚数が少ない順にランクされていくわ。早く上がってしまえば、ランクは上位になるけど、優勝資格が無くなるわけ。」



「これは結構難しいルールだな。ってことは、何かの勝負をしているんだ。」



「そうよ。だからそこで置き物になってじっとしときなさい。」



 言われるままに、石地蔵になった。



「誰がジョーカーを持ってるのかな。をねゐさんは持ってないよ。」



 駆け引きが始まったようだ。しかし、カードをちゃんと手に持たず、床にバラバラと置いたままの閻魔女王。カードは表になっている。勝つ気があるのか疑問。



((うちは、うちは、持っていない、いや恥ずかしくて言えないどす。))



 絵里華はいつもの通り、人形が代弁。カードは本体の着物の内に隠すように入れている。いったい何を恥ずかしがっているのか、さっぱりわからない。



「神は心の内を世間に披露してはならないという不文律がある。カードのことは神のみぞ知るだ。」



 そんな不文律はない。神でなくても手の内を晒さなければ、本人しかカード内容はわかるまい。それにしても黄金衣が眩しい。


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