表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/137

寝顔

(由梨はんは添い寝だけでなく、旦はんの腕を取ってはる。これも作法どす?うちはまだ嫁とは言えないどす。ぐすん。)



 絵里華もオレの腕を自分のからだに引き寄せた。人形と本体の動きは一体化している。



 人形は本体の胸のあたりにいる。やはり喋っているのは人形であり、本体は傀儡政権であることに変わりはない。そして、左側にいる由梨からは得られない感触がこちらにはある。



『ぽにゅ、ぽにゅ』。ゴムまりをもっと柔らかくしたようなものである。これこそ、女の子らしい。昨日までの女王は相当な弾力であったが、それとは違い、若さが感じられた。



『失礼な!』

 どこからともなく閻魔女王の声が聞えたような?気のせいか。



「むにゅ。むにゅ。」



 今度は明確に音声認識された。発信源は左側。悲しいかな、音だけで、実体を伴っていない。



「う、うるさいわね。セレブは大器晩成なのよ。」



 意味不明な言葉が部屋中に響く。しかし、そんな感触はオレ自身が自分の胸でいくらでも確認できる悲しさ。本当に元に戻るのだろうか。女装と真に女の子になるのとは全く違うんだ。これだけははっきりしている。オレの内面は男だということ。



「「すーすーすー。」」



 ふたりとも寝入ってしまった。よほど疲れていたらしい。寝顔からすっかり安心しきった様子が窺える。じゃあ、オレも眠ろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ