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ゴミ
そうやってあれこれ思案しているうちに時間は経過。
予定時間をすでに30分オーバー。
待ち合わせ場所を間違えたのかと自分のブログを見直したけど、そんなことはなかった。
通行人を見るたびに、このひとか?と思い、声をかけようかとしたが、そんな度胸はなかったわ。
そして2時間が経過した。誰も来なかった。
どうせこんなものと諦めた。
頬に冷たいものが走った。
あれ?私、泣いてるのかな。
そう思うと余計に涙が溢れた。
冷たいものがさらに増えた。
ポツリ、ポツリ。
そしてその数は心を痛めつけるように増えてきた。
雨だった。
人通りは変わらなかったが、歩く人すべてが私をちらっと見てはスルーしていく。
その歩みがひどくゆっくりに見えた。
そんな時、「待たせたな。」低い男の声。
20代後半に見えた。
「こっちへ来い。」
いきなり暗がりに引っ張り込まれた。
そして、私はここでは表現できないような凌辱を受けて、命を絶たれ、ゴミのように捨てられた。
悔しい。
とても悔しい。
私をそんなにしたヤツをゼッタイ許さないわ。』




