先輩
先輩に恋をする後輩くんのお話。
「わたしね、年上の人がすきなんだ~」
綺麗な黒髪のロングヘアーを風に揺らしながら先輩は言う
「へー、そうなんすか」
少しツンとした態度で答えてしまう俺
「やっぱり大人な人がいいよね~」
俺の態度に気付かず話を続ける先輩
先輩は何も悪くない、悪くないけど
いい気分はしなくて何となく聞き流す
こんな所が子供なんだろうな…
でもさ、年下の俺に「年上がすき」だなんて話するなんて
中々酷じゃないか
もしかしたら俺が先輩のことすきかもしれないだなんて、微塵も考えてないんだろうな
先輩にとって俺は弟的存在なんだろう
少し拗ねつつも、楽しそうに話をしてる先輩を見る
ああ、くそ やっぱりすきだ
俺はどう頑張ったって貴方のすきな年上にはなれないってのに
「ねぇ、先輩」
「年下の男も案外いいかもしれませんよ?」
とある方がおれは年上しか無理!!って言いきってるのを聞いて、年なんてどうしようもないし、なんだか酷く残酷な言葉だなぁと( ˙-˙°)
その人の自由なんですがね!
後輩くんの恋が実ればいいなぁ、そんな気持ちで書きました。