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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
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《第960話》『終末回避は人頼み』

 二之前 イヴを先頭に、街の中を歩くわたし達。幼女の後に続くわたしとゴスロリ少女、もう一つおまけして変な女。他人が見れば、凄く意味の分からない構図だろう。


「樹那佐 夜貴が出勤したのは街の定点カメラの映像から分かっている。だから、いま彼らの自宅には、樹那佐 呉葉しかいない」

「つまり、この隙にあの鬼神に前の世界のことを思い出させるわけね。そうすれば、世界は滅ばずに――」


 ここまですごく簡単なように言ってのけているし、実際わたし達はほとんど何もしてないのだけど。この状況に至るまでこの幼女は、どれだけ先を考えた上で行動しているのだろう。


「さて、どうだか、ね」

「どう言う事よ?」

「だって、思い出させたところで根本的な解決はしないんだよ? 世界は滅びを望んでいることに変わりはないし、樹那佐 夜貴と同化している世界の意思が、それを知って何かしないとも限らない」

「……――呉葉の意志で、変わる」

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ? あんたの頭脳で滅びは止められないの?」

「あっはっは、勘違いしてもらっては困る。ボクは所詮、一人のちっぽけな幼女なんだよ? 土壇場の危機回避は間に合わせられても、それ以上のことができるわけじゃない」

「さ、最後は人頼み――」


 ――それとも、何も考えていないのだろうか。わたしには、まるで何も分からない。


「ただ、樹那佐 呉葉への接触が世界に察される可能性もあるからね。事を進めるには、慎重にならねばならない。そのため、今から会う方法も一つ手段を考える必要がある」


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