表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
957/1022

《第958話》『正真正銘狂気の鬼』

「そう言うわけで、樹那佐 呉葉との接触を図ることとしよう。平和維持継続室の中枢サーバをハッキングしたところによると、あのアホ鬼は、日常的に周囲を攻撃し、周囲に損害を与えているらしい」

「――何やってんのよあの鬼神?」

「どうやらそのデータによると、“狂鬼姫”は頻繁に何者かに見られているように感じている操舵」

「何者って――何者よ?」


 わたしは、二之前 イヴへと至極真っ当な疑問を投げつける。

 と言うか、平和維持継続室が格納している情報を持ってくるとか、おかしいとかヤバいとか、あらゆる驚きと危機を表す言葉を集めても足りないくらい滅茶苦茶なことをやっている。


「少なくとも、何者かが観測された、という記録はないみたいだね。つまり、“狂鬼姫の妄想”だ。いわゆる、今の世界における狂鬼姫は、まさに狂気の存在となっているようだよ」

「――そんなのでよく今まで討伐されなかったわね。前の世界の時は、不可侵条約を結べると言う事で、どこかなあなあになってたわけだけど」

「ぶっちゃけ、この辺りはガバガバだよ。どうやら世界が始まり直したと言っても、今までの部分をほぼそのまま引き継いでいて、そこに無理やり上書きをしたようにも見える」


 つまり、話の流れからして、世界は自身を、夜貴を殺させるためだけの“設定”を施した、と言う事なのだろう。――しかし、


「そんなんで殺されて満足なの――? 明確な殺意を持って殺させる、というよりは……」

「うん。いわゆる事故当たり的な方法を狙っているとしか思えない。そんなのでいいのか、という疑問は至極当然――だけどまあ、相手は生き物と定義していいものなのか曖昧だしね」


 それとも、と言ってイヴは目を細める。


「他に何か、狙いがあるのか――」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ