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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
905/1022

《第904話》『知り得ぬ者の身辺状況』

「呉葉ちん、一体どうしちまったんだ――?」

「さて、な」


 ディアの至極真っ当な言葉に、呉葉´は不機嫌そうにそう答えた。どことなく本人とは違う呉葉´だが、こう言うところは似ていると感じる。


「一つ分かるのは、今度会ったらヤツは……狂鬼姫は敵と言う事だ」

「おいおい、そう断言するのは早いんじゃねぇのか?」

「妾としてもアレは妾自身。少なくとも、冗談を言っていないことは分かる」


 断言する呉葉´。だが、何度も行動を共にした俺やディアは、そう簡単に納得できない。


「有体だけど、何か事情がある筈だよ。そうじゃなきゃ、呉葉ちんはあんなこと言わないだろ」

「確かに、事情はあるかもな。というか、事情無くしてあのようなことを言うヤツでもあるまい。実際、今のあいつの顔は――」


 と。呉葉´は、そこで言葉を切った。


「――お客だな」

「見つけましたよ、国家反逆者達」


 声。その声は、とても聞き覚えのある、男とも女ともつかないものだ。加えて、複数人他に引き連れている様子もある。


「妖怪と結託し、何を企んでいるのか知りませんが。その企てもここまでです」


 カオル・クルチャトフ率いる平和維持継続室の職員が、俺達三人へとあからさまな敵意を向けてそこに立っていた。


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