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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
902/1022

《第901話》『昨日の味方は今日の敵』

「お前達無事か!?」


突然空間が裂けたかと思うと、そこから樹那佐の嫁さんが飛び出してくる。その顔には確かに焦った様子が滲んでいるが―――、


「――アイツは居ないのか?」

「アイツって、誰の事だ」

「妾だ」


――いきなり意味が分からなかった。それを察したのか、あからさまに苛立った様子を隠しもしない。


「察しの悪いヤツらめ、いわゆる、幻影のこの『妾』ではない! オリジナルの方だ!」

「え――あ、ああ! アンタ呉葉ちんの!」

「そう言う事だ! ――そして、のんびり話している時間は無いかもしれん」


樹那佐の嫁さんの幻影の方、いわゆる呉葉´は、神妙な面持ちでそう言った。樹那佐の方を見下ろしながら。


程なくして、またもや空間の裂け目が出現。そこから、また樹那佐の嫁さんが現れる。こちらは本物の方だろう。


――だが、その表情は俯いていて読めない。


「あっ、呉葉ちん! アンタ一体どこへ――」

「名も無き悪魔はどうした?」


呉葉´は、樹那佐の嫁さんにそう問いかけた。


「屠ってきた」

「――だろうな」

「そして、」


俺は、空気が急激に冷え込むのを感じた。


「夜貴の命も、もらい受けに来た」


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