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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
892/1022

《第891話》『ハリボテの城』

「ククッ、だがその程度では陥落せぬ」


深々と背後から斬り裂かれ、傾ぐ毛むくじゃらの傷が、癒着する。ぼろぼろと、肉片を幾らか落としながら。


「フン、寄せ集め故に斬られた箇所を捨てればいくらでも繋げる、と言うことか」

「よくわからんが、ならばみじん切りにすればよいだけじゃ」

「それを吾らが許すと? 二度同じ轍を踏む吾らではない」


その言葉を奇術師が紡ぐと、その周囲から再びカラスが出現した。加えて、ローブが変わらずの俊足で、触手を蠢かせてくる。


「芸が無いのう」

「ならば妾は」


「「初めから何も踏まぬ」」


妾は鬼火玉を周囲に拡散。駄狐はローブの動きを見切り。


双方ともに破砕を完了する。


「――!」


続けて、妾は戦いの余波で横倒しになった歩道橋を放り投げる。


「むんっ」


その歩道橋は毛むくじゃらの片方に残った剣で破断させられる。だが、動きの隙を駄狐が付いていく。幾多の剣撃が、毛むくじゃらの巨大な肉体を削り飛ばしていく。


「っ、よもや紛い物とお友達がこれ程の連携を見せるとは――!」

「連携? 何を言っている」

「余らはただ、好き勝手に暴れておるだけじゃが?」


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