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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
883/1022

《第881話》『とある世界は滅びを望む』

「虚言ここに極まれり、だな。妾が夜貴を殺すために存在しているだと?」


白い女の子は鼻で笑う。僕を銀髪の女性との間に入って庇う彼女の背中は、とても頼もしい。


「貴様が何の目的があって妾に囁いているのかは知らぬが、そのような妄言で揺れると思っているのか?」

「滅びが、世界の望みだとしても?」

「もはや口を利いてやる意味も無いな――!」


駆け出した白い女の子の姿が、その先の空間の裂け目へと消える。


「はァッ!」


銀髪の女性の背後に現れる女の子。振るった拳は、しかし相変わらず目に見えない障壁に阻まれてしまう。


「元気の良さは汝の美点だが、同じことの繰り返しは芸が無いな」

「同じかどうか、それを試そうと言うのだ」

「む――」


銀髪の女性の周囲に、幾つもの小さな空間の裂け目が出現した。


「行け!」


裂け目から、黒々とした炎の塊達が飛び出してくる。

それらは女性に殺到。その全身を、爆炎で覆い隠してしまう。


「火力がてんで足りんぞ同胞」

「当たり前だ。ここで全力を尽くせば夜貴が危険だし、ご近所迷惑でもある」

「む――」


粉塵が明けたとき――、


「あ、あれ? 二人は――」


白い女の子と銀髪の女性の姿は消えていた。


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