表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
862/1022

《第860話》『人間vs大悪魔』

内外共に強がっては見せたものの。


「く、ぐあ――っ、」


その強力な力。堅牢な防御。そして迅雷のごとき素早さ。どれを取っても圧倒的な悪魔モードディアの能力の高さに、出せる手が見つからない。


しかしながら、以前見た時は少々危ういながらも正気を保っていた。今暴れているのは、一種の防衛本能のようなものだと推測できる。


「だったら、尚更被害を出させるわけには行かないじゃねぇか――!」


あいつがもし自らの力で人を傷つけたと知ったら、きっと落ち込む。いい加減に見えて、そう言うところはマトモなヤツなのだ。


「防衛本能か。傷を治せば元に戻るか――?」


だが、俺にそんな魔法のようなことは不可能だ。いっそ、安い発泡酒でも飲ませりゃ元に戻ったりはしないだろうか。


『グァアアアアアアアアアッッ!!』

「しねえよな、しないだろうなぁ――!」


放たれた雷を防ぐために、弾丸を一発使ってしまう。身のこなしだけでは、流石の流石に限界があった。

そんな苦し紛れの回避を行う俺にも、ディアは容赦なく襲い掛かってくる。


『ギァアアアアアアアアッッ!!』

「っ、しまっ――………」


地面が砕かれ、身体が宙に浮いてしまった。腕の降り下ろしをかわしたはいいものの、そのせいで足の自由が利かない。


迫り来る、次の攻撃。避けられる手段はこの状態では持っていない。


俺はその瞬間、確かに目前に現れた死を実感した。


「悪魔の強さとやら、妾にも試させてくれ」


 突然、ディアが吹き飛ばされ――その声が響いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ