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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十三章
824/1022

《第822話》『鬼の乱入』

「呉葉ちん!? どうしてここに!」

「夜貴から連絡があってな。――ところであいつ、何故増えている?」


コンクリートの地面が破裂し、その粉塵から現れたのは樹那佐の嫁だった。相も変わらず、そのパワーは鬼そのものだった。


一方の悪魔二体。どうやら呉葉の攻撃を直撃することなく逃れた模様。路地裏を形成するビルの壁、およそ5mの位置で張り付いている。


「吾と類似せしもの、吾と遊びに来てくれたか」

「こちとらトイレ掃除の真っ最中だったのだ、そのような理由で来るほどヒマではない」

「すまねぇな――」

「気にすることは無い。――この状況、なかなかに笑えない状態のようだしな」


樹那佐の嫁は重症の遊に顔をしかめると、再び悪魔二体を睨む。


「そう言う訳だ。友を傷つけた罪は重い。よって、そのまま無抵抗に消し飛ばされるがいい」

「――何だ、遊びに来てくれたか訳ではなかったか」


しかし悪魔は、鬼の殺気に唇を尖らせて返答する。


「ならばここらでお開きとしよう。吾もまた、吾自身のために忙しい」

「っ、待て! 貴様の都合など聞く気は――!」


呉葉が鬼火を投げるが、それより一手早く、悪魔達は居なくなった。


「ちっ、相変わらず逃げ足の早い」

「――呉葉ちん、マジで助かった」

「それはいい。それよりも、」


呉葉は遊に視線を向ける。


「今は、遊の傷と――もうひとつ、確かめる事がある」


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