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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十二章
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《第789話》『その枚数数知れず』

「ん~、むむむむむ」

「どうしたの呉葉――うわ、なにこれ!?」


 帰ってくると、テーブルにつき、呉葉が何事か唸っていた。

 彼女の前には、何やらものすごい数のファイルが。それがテーブルの半分以上を占拠し、うずたかく積まれている。


「おお、お帰り夜貴。これは妾がコレクションしているテレホンカード達だ」

「ホント相変わらず趣味が多岐にわたるね――」


 正直言って、彼女の趣味の全容を僕は図り切れていない。きっと、他にどんな趣味があるのかと聞けば、一晩では語りつくされないに違いない。


「ほら、もうすぐ大晦日だろう? 年末の大掃除の前に、次元の狭間の整理をだな」

「言う事の格差! 次元の狭間とテレカって――」

「テレホンカード馬鹿にするでないぞッ!」

「わっ、びっくりした!? いきなり大声出さないで!」

「そもそも、テレホンカードと言うのはだな、元々公衆電話と言うモノがお釣りを戻せないことから――……」


 あ、これ地雷踏んだかも――、


「と、言うわけでだな、」

「呉葉、呉葉」

「ん?」

「で、結局このテレホンカードがどうしたの?」


 語って数十分。少し落ち着いてきたところへ、当初の話へと戻ることに。ここまで熱く語るとは思ってもみなかった。


「ああ。いや、単純にどこへ仕舞えばいいのか困ってしまってな」

「次元の狭間に仕舞ってたんじゃ?」

「どこに入れたか分からなくなって困りたくはない! テレカ以外にもたぁっくさんモノを仕舞いこんでいるのだ!」

「ドラえ〇ん!? いったいどれだけ次元の狭間に仕舞ってるの!?」


 すると呉葉は、ん? と、目をきょとんとさせた。


「東京ドーム三個分くらいだな」

「もうちょっと規模に統一感を持たせて!?」


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