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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十二章
789/1022

《第788話》『行き方はバス』

「コーハイ、バスケの試合観戦、興味あるかい?」

「いきなりどうしたんですか?」


 ディア先輩が、紙きれを何枚かぴらぴらさせながら、声をかけてくる。と言うか、一応こっちは書類仕事の最中です。あなたも仕事してください。


「いやぁ、観戦チケット貰っちまってね。けど10枚近くも頂いちゃって困ってんのさ」

「貰いすぎでは――」


 正直、僕はバスケットボールに興味があるとは言い難い。と言うか、そもそもスポーツ自体全般的に興味のある方ではなく、僕自身も活発的かと聞かれればそうではないと答える人間だ。


 ただ、呉葉ならあるいは、と思わなくもない。割とスポーツ中継とかをよく見る方だし、もしそう言う機会があると聞けば、喜んでくれるかもしれない。


「それで、どうだい?」

「そうですね――折角ですし、頂いてもいいですか?」

「おや、意外。正直、コーハイは興味あるとは思って無かったから、割と聞いてみるだけ聞いてみようかな、程度だったんだけど」

「その通りなんですけど、呉葉がもしかしたら、と思って」


 ディア先輩は、なるほどな、と言って、それを二枚手渡して来た。

 ――黒地に、赤い文字が印字してある。妙に禍々しく、そして、何と書かれているのか読めない。


「――ディア先輩」

「なんだい?」

「これ、ホントにバスケットボールの観戦チケットなんです?」

「そうだよ。魔界の」

「魔界!?」


 予想だにしない言葉に、僕は驚いた。


「親父がバスケのチームを魔界でいくつか作らせてね。それで、今回が初試合なのさ」

「親父さんなにやってんですか――」


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