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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十二章
771/1022

《第770話》『すごい縁だけど、普段は割と普通です』

「ただいま~」

「うむ、おかえりっ」


僕が帰宅すると、台所の方からてってと足音が鳴り、呉葉がとんでくる。夕食の用意中だったらしい。


「車での通勤ならば、音で分かるから待機しておけるのだがな」

「そんな、そこまでしなくも」

「免許とらんか? 妾の車も運転させてやるぞ」

「いや、事故車はちょっと――」

「毎度毎度不慮の事故だ!」


ちなみに、免許自体は考えてなくもなかったり。あった方が便利だし。


「今日はケーキ買ってきてみたよ」

「む? 何か記念日だったか?」

「ううん、いつも頑張ってくれてるからね。二人で食べよう」

「はははっ、二十歳前なのに行動が妻帯者のサラリーマンだぞ!」

「じ、実際妻帯者だよっ」

「うむ、ありがとう。感謝するぞ。ん」


呉葉が、唇を突き出してくる。


「え、ええと――」

「ただいまのキス! いつもいつも、よく飽きずに照れられるなぁ夜貴は」

「だ、だって、実際恥ずかしい、し」


――と、言いつつも。いつも通り応じる僕。……たまには、僕からリードすべきなんだろうけど。

僕らの唇が、接近する――、


「狂鬼姫ィイイイイイイッ! 今日こそ余が叩き潰してくれるのじゃァ!」


――どういうあれなのか、突然の鳴狐訪問である。きちんと、壊さず普通に扉を開けてきてる。だけど、


「…………――――死ね」

「今こそ決着――あ、何?」

「今日こそ死ねェッ! 駄狐ェええええええええええええッ!!」

「な、何じゃァあああああああああああああああああああッ!?」


タイミングは悪すぎなんだよなぁ――。


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