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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十二章
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《第765話》『晴れ時々ニーソックス』

「ニーソが風に!」

「いきなり何事!?」


 たまたま不定期の休みだった僕。二人並んでソファの上でテレビを見ていたその時。多分、ふと呉葉が外を見た瞬間だったと思う。

 なぜか、彼女の白いニーソックスが風にのってひらひらと飛んでいっていた。


「ええい、仕事しろ洗濯ばさみ!」


 お聞きのとおり、それは今日の洗濯物。しかし今日は風が強く、干す際も呉葉が悲鳴を上げていたのを覚えている。


「今なら追いつける! ちょっと取ってくるぞ!」

「えっ、あ、うん」


 空間転移を使ったのか、隣にいた呉葉の姿を消える。直後、宙を舞うニーソックスの傍らにその姿が出現。

 ――ところであのニーソックス。通常穿く靴下としては、結構珍しいと思っているのだけど、それって僕だけ?


 そして呉葉は、見事ニーソックスを空中キャッチする。窓の外で空中の彼女が、ぐっとガッツポーズを――、


 あ、顔にどこからともなくニーソックスが顔面に。――はい?


 驚いたためか、呉葉が自分の掴んでいたニーソックスを離して下に落下してしまう。


「っ、呉葉!? ――っ、」


 痛そう。思いっきり顔面からアスファルトに落ちてる。さっき掴んだニーソックスは風でどこやらへと――、


 起き上がった呉葉。きっと、もう一度捕まえに行くつもりなのだろう。


 ――だが、その顔面にまたもや覆いかぶさるニーソックス。


どうしてか今日、空を舞うニーソックス多くない――?


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