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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十一章
718/1022

《第717話》『そんなこと言われても!』

「え、趣味ないの?」

「そ、そうだけど――?」


 僕は別に、おかしなことを言った気はまるでなかった。だから、聞き返されることはまるで想定していなかったのである。

 しかし、彼女にとっては違うようで――、


「な、何かありますでしょウ! 読書とか、カラオケとか!」

「ううん、本は読まないし、別に歌も――」

「せめてお酒とか!」

「さっきから思ってるけど僕は未成年です!」

「仕事から帰ったら何をしているんだ!?」

「べ、勉強、かな――? 後はニュース見たり……」

「お、」

「お?」


「お前は独身中年のサラリーマンか!?」

「君ちょくちょく一部の層を馬鹿にするね!?」


 独身中年のサラリーマンだって趣味のあるヒトはいるし、むしろそちらが生活の軸になっているヒトもいると思う!

 多分見ている人がいたら全力で怒られているに違いない。


「やかましいわ! 若いのだろう!? 見た感じまた10代なのだろう!? 何でその歳で家と職場を行き来するだけの生活をしているのだ! 妾涙ちょちょぎれるぞ!」

「お、落ち着いて――なんで君が泣くの……!?」


 いや、実際泣いているわけではないけど。――と言うか、何か直前と口調違くないですかこのヒト、いや、妖怪。


「よし立て樹那佐 夜貴!」

「え? え?」

「ええい、立たんかっ!」


 小さな身体のどこにそんな力があるのか、引っ張り上げられて無理やり立たされ、手を引かれる。


「この妾が、遊びと言うモノを教えてやる!」


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