表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十章
692/1022

《第691話》『こんなの一体どうすればよいのじゃ――』

 純粋に。余、ヤバいと思った。

 狂鬼姫の力、もとい腕力は充分分かっていたつもりだったが、飛んでくる球がまるで目で追えないとは思ってもみなかったのだ。

 余は、どう対応したモノかを考える。どうすれば、あのふざけたパワーに対抗できるのかを。


「おい駄狐! 何をぼけっとしておるのだ! 早く始めぬか!」

「! ええい、貴様に言われるまでもないわ!」


 強度を上げたという岩の塊に、妙な細工は見られない。いかに狂鬼姫であろうとも、妖術に長けた大妖怪・九尾の狐が、それを見破れぬハズがない。


「行くぞ間抜けな鬼神共ォ!」

「誰が間抜けか! それは貴様だ駄狐!」


 岩を、下から打ちあげる。岩の癖に、思いの外弾力のあるそれは、中央の網を越え、狂鬼姫共のところへ――、


「トス!」

「よし――!」


 狂鬼姫――本物の方が、高く跳び上がる。先ほどのように、高く。高く。高く。


「死ねぇええええええええええええええええええええええええええっっ!!」


 打ち出された球。


 それは狂鬼姫の拳によって、一瞬たわんだそれは。



「「どぉわぁああああああああああああああああああああああああああっっ!!」」



 錐を豆腐に叩きつけるかのごとく、砂の大地を深々と破壊した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ