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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十章
686/1022

《第685話》『保護者って、こう言う気分なんだろうなぁ』

「じゃあ、一つ目は水泳勝負にしようと思う」

「待て」


 僕が最初の勝負を発表すると、いきなり呉葉からストップがかかった。


「どしたの?」

「それは駄狐が提案した勝負ではないか!」

「この後、呉葉の提案したビーチバレーもやるつもりだよ? ただ、ちょっとどうやるべきかを考えてるだけで、先にあんまり準備の必要なさそうなそっちを、ね」

「わはは! 狂鬼姫の早とちりさんめ!」

「うるさい」

「痛っ!? 何をする!」

「だ、だめだよ呉葉殴っちゃ!」

「ふん!」


 ――なんかもう、ほほえましいと思っていたのが、呆れるを通り越して、胃が痛くなってきた。あんまりこの状況が続くというのも考え物で、言い合い・殴り合いを見続けるというのも限度がある。


「とにかく、一つ目は水泳で! 泳ぐ先はあそこの岩まで!」


 海岸から、目測200mくらい先だろうか。二人とも妖怪だし、人間ならともかく、これくらいが丁度いいと思ってそこに決めた。


「フゥン、空間転移でちょちょいのちょい――」

「純粋な身体能力による競争だけだよ」

「な、何ィ!? よもや鬼火ぶつけて妨害するのも無しだと言うのか!?」

「当たり前だよ!? マリオ〇ートみたいなことしちゃ駄目だからね!?」

「くっくっく、狂鬼姫はこれじゃから――それとも、そのような手を使わねば、この余とは勝負できぬというのかえ? 鬼神と呼ばれた貴様も日和ったものじゃなぁ!」

「大人と言われていい気になりおって! すぐに童のような本性を再び曝させてやるからな! 覚悟していろ!」


 こうして、何とか殴り合いからは未知をそらすことが出来た。


 ほんっと、世話が焼けるんだから!


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