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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十章
681/1022

《第680話》『今度と言う今度こそ許すまじッ!』

 炎上した。否、爆発した。


 唐突に膨れ上がりこの身を包んだそれは、まさに「爆発」と形容するにふさわしい弾け方だった。


 最初は、妾はそれを非リア共の起こした奇跡の賜物かと思った。「リア充爆発しろ!」と言う祈りを常日頃捧げている者共の怨嗟の声が遂に実り、妾に降りかかったのだと。


 だが、違った。これは――、



「狂鬼姫ィいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッ!! 貴様何をしてくれとるのじゃァああああああああああああああああああッッ!!」



 一匹の馬鹿――駄狐、藤原 鳴狐によるものだ。


「っ、何だいきなり何をする貴様は! 直前に反応して結界を張っていなければ、まだ海に入ってもいないのに水着消失イベントになるところだ!」

「知らぬわ! 何を言っているのか相変わらずよくわからぬが、それが何であれ、貴様が原因なのじゃぞ!」

「貴様こそ、何を言って――」

「見よ、これを!」


 そう言って、駄狐は何かを取り出した。


それは――……何らかのアイスの棒だった。はずれだった。


「よもや貴様――そのはずれを妾のせいだと言うのか?」

「んなわけなかろう!」


 駄狐が、駄々っ子のように両手を勢いよく振り下ろす。――水滴が飛んできた。水滴は、しょっぱかった。


「あいすなるモノを食べようとしたら、突然海水が降ってきたのじゃッ! おかげで余のあいすが台無しになってしまったのじゃァッ!!」


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