表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十章
677/1022

《第676話》『当然の結果』

「ディア!? どうしてここに!?」


 妾達がキャッキャウフフしていると、堤防に仁王立ちし、腕を組んで見下ろす女が一人。潮風で靡く赤毛が、まるで炎のように揺らめいている。


「天変地異の中でも取り立ててオカシナ事態が起こってるって、調査に派遣されたんだよアタシは! 妖気的な反応があるって言われてね!」


 妾は内心、「うっ」と焦った。なるほど確かに、あれだけ力を使えば誰かに感づかれたりするのも当然だ。

 隣の夜貴も、同じ顔をしている。――お揃いと言ってもよいのだろうか? 何もこんなところで同じ顔しなくともよいのに!


「――と言うか、この辺りはお前の管轄なのか……? 結構離れていると思っていたのだが」

「あんまりにも妖気がデカいから、これでも平和維持継続室で実力上位張ってるアタシが呼びつけられたってことだよ」

「そ、そうか」


 知り合い以外が来たのだったら、適当に化かして(得意じゃないけど)うやむやにすることも考えていた。

 だが、仮にも知り合いで、しかもそれがディアとなると簡単にはいかない。逃がして後で怒られる様を考えると気の毒だ。


「……一応聞く気けど呉葉ちん、なんか知らない?」

「サ、サア、ワタシナンニモシラナイワー」

「アンタそんな喋り方じゃないだろ!」

「ひゅ~、ひゅ~、」

「口笛下手! と言うかアンタだろ犯人!」


 案の定、あっさりバレた!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ