表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二十章
674/1022

《第673話》『お山の大将』

「えええええらいこっちゃ! えらいこっちゃ!?」

「えーっと、ええっと、どうすれば、どうすれば――!」


 あの巨大な波がどれほどの規模のモノかは、遠すぎてよくわからない。

 が、横にあれだけ広く視認できる波が、小さいはずがなく。その脅威は明らかに強大であるに違いない。


「っ、そうだ、堤防だ!」


 その時、呉葉が何か思いついた声をあげた。またまた、オマケにもう一つまた、嫌な予感しかしない!


「それで二次災害起こったりしないよね!?」

「もう既に、三次、四次だがな!」

「何でもいいよ!」

「少なくとも、もう天変地異が起きないようにはする!」


 いつかのように、力が尽きて倒れないことを祈りながら、指を蠢かせる呉葉を見守る。我ながら情けないことだが、呉葉に頼る以外、方法がない。


「ちなみに、何を考えてるの!?」

「山を一部切り取って海岸線に移動させて防ぐ!」

「山ァ!? まさか富士山とか言わないよね!?」

「そんなワケが無かろうに!」


 僕はほっとした。富士山は活火山なので、その山が消失したとあれば、それこそ何が起こるか分かったモノではない。冷静さは失っていないようで何より――!

 ずずずずず、と、地面から岩の壁――氷の壁? がせりあがってくる。


「紹介しよう」

「――? 何を?」

「チョモランマだ」


 富士山どころじゃなかった。世界一、大きな山だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ