《第600話》『到達、600話!』
「ちなみに『ラ・ムー編』――と妾は勝手に読んでいるが、実は今回のひとまとまり、ある目的があったのだ」
「え、そんなのあったの?」
「気がつかなかったとは、仕方ないヤツだなァよた太くんは!」
「ダメ小学生みたいな呼び方された! と言うか微妙に呼びにくくない? 呉えもん?」
「『ラ・ムー編』が始まったのは、第何話だ? 確認してみるがいい」
「始まった話――? えっと……第501話だね。直前の第500話で、鳴狐が花火に詰められてた次だから、僕は覚えてるよ」
「駄狐のことはどうでもいいのだがな――そこから、昨日のラストまでの話数を数えてみろ!」
「??? えっと――」
「そう、なんとぴったり100話なのだっ!」
「え――?」
「実は今回、100話と言うページ数をあらかじめ規定して、ぴったり話に区切りをつけようという目的の元書かれていたのだ! 相も変わらず、80%その場の思い付き、アドリブだらけ故に、ところどころ描写不足や粗さが目立ったかもしれんが――なんとか、成立させることができた」
「えっと、呉葉――?」
「いやはや、なんとなぁくで配分を決めてみたり、それでは足りないからここにこんな話をノリで差し込もうかと考えてみたり、これ、ページ数で収まるのかと戦々恐々したり(主に戦闘)」
「呉葉」
「だが、何とか100ページきっかり! 駄狐? 空間転移で飛ばしたがどこへ行ったかは知らん! 最後は少々急ぎ足だったが――、」
「ねぇ、呉葉ってば」
「なんだ夜貴、もっと嬉しそうな顔をしてくれ! 100話だぞ、100話! なんとなくこう、まず数字からして何かこう、特別な気分になるではないか!」
「うん、そうだね――だから、そうやって喜んでるところに水差して悪いと、正直心の底から思ってるんだけど、」
「うん?」
「100話ぴったりじゃないよ?」
「…………――――――は?」
「だって、第501話から始まったんだよね? それで、終わりが第599話。そうやって数えると――ほら、99話」
「な、な、な、な――?」
「――うん、99話」
「こ、この600話をあとがき、と、すれ、ば、あるいは――っ」
「それを許容していいかは――読むヒトや呉葉次第だと思う、よ……?」
「おンのれ第500話の駄狐ェえええええええええええええええええええッッ!!」




