表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十七章
581/1022

《第280話》『戦犯』

 妾達三人は、何らかの危機感を覚え、同時にその場から跳ぶ。

 すると、冀羅は新しく生まれた頭の瞳から、薙ぎ払うようにレーザーが放たれた。それは妾達が立っていた場所を撫でると、瞬間的に熱膨張を起こした地面が噴火する。


『そモそも、俺のせいナんだよォッ!』


 首回りの羽が地面に対して羽ばたくと、その風圧で大地が隆起。発生したクレーターの端が、巨大な津波のように襲い掛かってくる。


「何がだ、どうした――ッ!」

『俺が、ヤツの誘いニ乗ッたかラ、乗っタから――ッ!』


 土砂から全員の身を空間転移で逃れ、クレーター上に降り立った妾は、滞空するそいつに問いかける。しかしすぐに答えるようなことはなく、変身するまで足だったモノも含め、合計八本の腕には炎の弾が生まれだす。

 冀羅は――それを一斉に投げつけてくる。


「そんなモノ――ッ!」

「ヤバそうだね――!」


 駄狐が、同じ数の炎の弾を放つ。一発一発が、強烈な破壊力を持つモノで、腐っても大妖怪であることを思わせる力がある。

 加えて、ディアがランチャーを取り出し連続して射撃する。退魔の力がこもった、グレネードランチャーだった、か。

――が、


「ウッソじゃろう!?」

「うっわ、マジかよぉ――」


 そんな駄狐の火球を、冀羅の火球が容易く弾く。ディアの放った榴弾も、まるで効果がない。威力は、ほとんど衰えていない。


「ちっ!」


 仕方がないので、全員をまた空間転移で逃がす。割合消耗するので、そう何度も使いたくはないのだが――っ!


「乗ったから、何だと言うのだ――!」


 距離を取った場所に全員を降ろす。すると、冀羅は腕を振り上げ飛翔。突撃してくる。


『俺達の力ガ解析さレた――ッ!』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ