《第577話》『天蓋要塞』
すでに、各国の中でも、僕らと同じように裏に属する人々が反旗を翻しているのだと言う。
その中で、僕らは三番目に仕掛けたらしい。彼らは空を飛ぶ乗り物や、能力でここまで飛んでやってきたらしく、既に戦いが行われた後であるようだ。
「But、ラ・ムーの戦力はOverwhelming、圧倒的デーシタ。Meたちもtrial and errorし仕掛けましたが――この通り、散り散りになってしまいましたのデース」
「突然現れたのはいったいどうやって――」
「さっき言った通りデース。Meは、Psychics、超能力者。FightのSoundを聞き、Teleportationしてきたのデース。探索も、それを連続して行っていマース」
透視に転移に――もしかすると、念動力とかも使えるのだろうか?
「その様子だと、彷徨ってました、か――?」
「Oh right!」
「威張って言うんじゃねーよ!」
「と言うことは、この場所の構造は、それなりにわかっていたり――?」
「それが、ここはToo Wide、広すぎるネー。一応、辿って来たMapは把握していマースが――」
「そうですか――その様子だと、今まで通ってきた場所に、ラ・ムーの人間、と言うか……そう言うヒトは、いなかった――?」
「そうデスネー、Humanっ子一人いませんデシタよ」
「なんだそのルー語――」
不気味さが、加速する。出会う者全て、機械の兵隊ばかり。まともに生きている者と言えば、冀羅くらいだ。
「しかし、どうしてそんなことをAsk、聞くのデース?」
「いや、僕としては、ラ・ムーを支配しているヒト、もしくはそう言う議会? 的なモノにかかわっているヒトとか、そう言うヒトを見ていないかな、と思ったんですけど」
「あったらAaaaakusokuzaaaaaaan! してマース」
ばったり出会ってばっさり、と言うのもいかがなモノと思わなくもないが、何にせよ、トップと会わなくては、何事も成せないだろう。
だが、広大なこの基地で――一体どこを探せば。
「しかし、さっきも思ったが、ここが空中だとは驚いたな。どこの地域の空に浮かんでるんだ?」
「Allデース」
「あ、何?」
「Around The World! 光学迷彩でCamouflageしつつ、このEarthの空を全て覆っているのデース! ここまでYouたちも来たのに、気が付かなかったデース?」
――本当に、ここは広大だ。




