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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十七章
558/1022

《第557話》『最年少アルティメットブレイン』

「というワケで、出番だぞ! 二之前 イヴ!」


 ピンセットでつまんだ指輪を、少し身長は高くなったような気もするが、まだまだ幼女な金髪ツインテールに差し出した。それにしてもコイツ、相変わらず無駄に大人びた表情をしているな。


「その前に確認するが、」

「む? なんだ、何でも聞いてみろ!」

「年端も行かぬ幼女に自分達の命運を任せて、恥ずかしくないのかね?」

「おぐっほォ!?」


 う、うぐ――相も変わらず、強烈なボディブロー……! 流石零坐の孫――!

 だが妾、こんなことで負けは――、


「なあ? 伝説の鬼神」

「ひぐろんぼろべっ!?」


 目線は物理的に下なのに、はるか上空からエッフェル塔を突き刺すような、そんな鋭い精神的一撃。妾のプライドを本気でかち割りに来ている――ッ!


「こ、これ、イヴ! 呉葉様に向かって何たることを!」

「だが祖父、全て事実だ。鬼神は、ボクらに大して、『見て居ろ、すぐさま解決してやる』と豪語したのだぞ」


 た、確かに、共にこの隠れ家へと逃れる際、そう言って誘ったが! 誘ったが!


「イ、イヴちゃーん――そんなに怒らないで……」

「む――」

「本当は、僕ら大人が解決すべきだってことは百も承知だし、申し訳なく思うけど――今はもう、そんなこと言ってられないんだ。イヴちゃんだけが、今は頼りなんだよ。本当にごめん……!」

「――別に謝らなくともいいよ夜貴クン。ボクは別に、やらないとは言って無い」


 ――この幼女、夜貴の言うことだけは素直に耳を傾けるな……っ! 一体どこで差が付いたと言うのか――!


「その前に、ボクにもピンセットか何かをくれないか」

「え?」

「ボクも、どうやら触れないようだからね。その指輪」


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