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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十七章
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《第549話》『お芋お芋お芋』

『おいしいお芋はおいかがかな?』


 突然現れたお芋、ポテトに続き、さらに突然現れる黒い影。突如として現れた正体不明のそれに、人々はパニックとなる。

 あれは、あの怪人は――!


『怪人トンマロク! 怪奇現象と共に、ここに怪々たる惨状をす!』


薄く笑う恐ろし気な白い仮面に、黒のシルクハット、そして黒いマントの怪人。それは見間違うはずもない。


「遊、あいつ何やってんだ――!」

『吾輩――否、私、否、なんだったか、吾輩……いや、やはりワレは諸君らに地獄のような事件を届けに参った!』


 しかも、一人称がブレている――っ!


『先日の放送、諸君らの中に目にしている者も多かろう? しかァし、ワレ、怪人トンマロク、そんな宣言とは関係なく先月より千差万別な事件を用意――、』


 怪人を、言葉を遮るようにしてビームが貫いた。


「――っ!」


 放たれたそれは、一人の市民がいつもの銃で撃ち込んだモノだった。宙に浮いていた怪人は、ボロ布のごとく地面に転落する。

 ――それにしても、随分と用意がいい。偶然、持ち込んできていたのか?


 違った。人々が指にはめた指輪のようなモノから、明らかに質量の合わない巨大な長銃が飛び出してきていた。


 俺は直感的に思う。もしや、あれがカギなのか? それにしても、まるで四次元ポケットみたいなことをする。ラ・ムーの力は何でもありか?


『用意、したッ!』


 地面に落ちたトンマロクとはまた別のトンマロクが、人々の観ている反対側に出現したその周りには、ステンレス製のバケツが無数に浮いている。


『まずは第一弾! ポテトがぽてっと!』


 バケツが引っくり返ると、中からは多量のフライドポテトが飛び出して来た。

 ――こいつもこいつで質量を無視しているが、こちらはツッコんでもしょうがないだろう。


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