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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十七章
512/1022

《第511話》『これでも、組織内じゃエース張れる実力者なんだ』

「――ッ! ――――ッッ!! ~~~~~~ッッッ!!!」

「ッ! ~~~ッッ!! ~~~~、――――ッッッ!!!」


 プラチナブロンドをアップで纏めた、紫色カジュアルドレス姿の女性と、拘り無く適当にカットしたブラウンの髪の、デニム地のシャツの男性の口論のようだ。

女性の周囲には、毒々しい気配の澱んだ空気が。男性の周りにはバチバチと弾ける高圧電流が取り巻いており、双方の険悪な表情と共に、両者が争っているのは一目見て分かった。


「ロシアのAgentとドイツのAgentデスね!? 放っておいてはinjury、双方とも大怪我しマース!?」


 特殊能力同士がぶつかることにより、相殺し合った余波がこちらにまで吹き荒れてくる。

 僕でもわかるほど、二人とも強力な力を持っているようで。推測するに、並の妖怪なら軽く粉砕できそうなほど。

 勿論、ぶつかり合えば本気で危ない。死傷者さえ、出かねない程に。

 止めねば、と思う。しかし、あんな中へと飛びこんでいったら、それこそこっちの身が危ない。


 特に、僕程度では――、


「やめな、アンタら」

「ッ!!?」


 よく通る声にざわっと、なったその直後には、


「それとも、暴力で止めてやろうか?」


 ロシア女性と、ドイツ男性が帯びていた力の滞留が、刀の一振りで文字通り両断、霧散された。

 大きく動いたわけでもない。ただ片手で、赤いロングコートの中から刀を抜き放ち、片手で居合っただけ。


クラウディア・ネロフィ先輩は、不敵な笑みを浮かべて抜き放った刃を肩にかけてい


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