表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十七章
506/1022

《第505話》『指をくわえてみているつもりはなし』

『そ、速報です!』


 テレビの女性ニュースキャスターが、恐怖に戦く様子で声を上げ、僕らは再びテレビに注目した。


『世界各地で、ミ、ミサイルによるモノと思われる爆発が発生しました。場所はフランスのパリ。アメリカ合衆国、ワシントンDC、イギリスのロンドン。ドイツ、ベルリン。イタリアのローマ、カナダのオタワ。いずれも、主要国首脳会議の参加国の首都で――』


「マジで、本格的に攻撃始めやがったね――」

「いや、これでもまだ脅しの段階ではないだろうか。容赦なく首都を撃ち抜くことで、焦らせにかかっているのだ」

「世界規模の脅し――」


 早く何とかしなければ、と思う。しかし、あまりに規模が大きすぎ、そしてその「新生国家」とやらの場所も不明だ。


「妾は、かつての部下たちを収集し、探らせてみる。首都だけでなく、世界が焼け野原になってしまわぬうちにな」

「呉葉、僕達はどうすれば――」

「平和維持継続室のサーチ力がどれほどのモノかはわからんが――上から何か情報をもたらされるまで、待機しておいたほうが良いだろう。そっちはそっちで、一先ず組織のネットワークに頼ってくれ」


 上層部からはまだ何も情報が来ない。指示待ちに甘んじるつもりは、きっとここに居る誰もが無いだろうが、かと言ってある程度足並みをそろえなければ、組織の意味がない。呉葉の言うことももっともである。


「――さて、流石の妾も、国などとのたまう正体不明の輩などとは戦ったことないからな。どうしたものか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ