《第500話》『折り返し500話!』
「祝い!」
「500話!」
「いやはや、長いようで短かったな。もう1000話まで、折り返し地点に来てしまったぞ。特に目指していると言うわけでもなかったが、こうなると辿り着いてみたくなるな」
「この作品にお付き合いしてくださっている方々、いつもありがとうございます! 本当に1000話までいけるか分からないけど、今しばらくお付き合いいただければ幸いです!」
「――というわけで、一応お祝いめいたモノをしたいところなのだがな」
「あー、そっか――でも、僕何も用意してないよ?」
「妾は、一応打ち上げ花火を用意してきたのだが――」
「だせー! だすのじゃー!」
「なんだかあの花火の玉の中から狐の半妖の声がする!?」
「汚い花火になりそうだが――どうする?」
「やめたげてよぉ!?」
「しかしそうすると、祝いに何をすればいいのか分からん」
「ううん――今から用意するとなると、すぐにできるモノに限られるよね」
「やはり、アレを打ち上げるべきか」
「くらいのじゃー! せまいのじゃー!」
「打ち上げたいの!? ねえ!? そんなに打ち上げたいの!?」
「筒も用意したし、火は妾が出せるじゃろ?」
「理由になってない!?」
「もう辛抱たまらん! 5! 4! 3! 2! 1!」
「――ごめん鳴狐。僕には呉葉を止められそうにない。ああ、天高く……」
「へっ、汚ぇ花火だ」
「え、えっと、では改めまして――今後とも、『鬼嫁! 呉葉さん!』をよろしくお願いします。……あ、落ちてきた」




