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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十五章
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《第486話》『リアルでできる異世界転生?』

「夜貴、妾は異世界転生しようと思う!」

「流行ってるの?」

「インフルエンザのように言うでないっ! 手洗いうがいはしっかりな!」


 と言う話は、僕が朝起きてきて始められた話である。今日の呉葉は妙に早起きだ。


「――で、どしたの呉葉。突然そんなこと言いだして」

「うむ。近年、創作作品では、そう言う傾向の話が流行っているだろう?」

「やっぱり流行ってるんじゃないか」

「というわけで、妾も異世界に行ってみようと思ってな」

「というわけも、こう言うわけも、藪から棒に言われたんですけど――というか、そもそも異世界ってなんだよ……」

「まるで哲学のようだな、『異世界とは何か』とは。まあ、それは今はいい。そんなワケで、妾は今から異世界へと赴く!」

「――っ!」

「この、VRを使って! じゃじゃーん!」

「――何それ?」

「VR系ゲームを楽しむためのゴーグルに決まっているだろう! 遅れているなお前は!」

「知らないモノはしょうがないじゃないか! ――というか、なんだ。ゲームの話なんだね」

「ただのゲームと侮るなかれ、ゴーグルに景色を映し出すことで、仮想現実を作りだし、その中で遊ぶことができるのだ! 別に、ダイマしてるわけじゃないぞ!」

「相変わらず、新しいモノ好きだね――」


「こいつをつけて、コントローラーを持って、電源をつけてだな――お、きたきた」

「全く、そんなのばかり買って――いくらしたの?」

「へ? あ、ああ。あー、うん」

「はぁ――しばらくは戻ってきそうにないな」


 そして、そのわずか数分後の出来事である。


「残弾が!? おのれクソゾンビめェ!」

「っ!?」


 ゴーグルをつけたままの呉葉が、拳を振るってテレビと壁を破壊したのは。


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