表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十四章
464/1022

《第463話》『夜貴と言う、一人では何もできない無鉄砲を任せられる者は――?』

「そっち、何か分かった?」


 私は、自分の手を止めて呉葉に問う。――正直、期待しては居ないが。


「ふっ、妾が遊んでいただけだと思うなよ幼馴染」

「――っ、この自信満々な態度は……」


 正直、私の方で分かったことは大したことではない。少なくとも、怪人の仲間を特定するようなモノは見つからなかった。

 だから、私とは違う方法で調べているコイツをアテにしたいのだが、


「うむ。ゲーム&ウォッチを見つけたぞっ」

「だから手がかり探せェ言っとるやろがいッ!!」


 この茶番、果たしていつまで続くのか。


「ど、怒鳴らずともよいだろう――? ほら、『エ○セリオン』も見つかった! 『SG-1○00』のカートリッジだぞ!」

「知らない単語並べんな! ガラクタじゃなく、もっと他のを見つけなさいよ!」

「ガラクタとは失礼な!」

「手がかりは!? 手がかりはどうなのよ!」

「むぅ、手がかりか――」


 そう言って、呉葉は一時顎に手を当てて考えはじめる。その時間、僅か三秒。その短い時間の後に開かれた口から、返答が返ってくる。


「ないっ!」

「よし、殴る!」


 駄目だ。こんな不真面目なヤツが夜貴の傍に居ては。

 私は、この呉葉と言う女をそう結論付けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ