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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十四章
463/1022

《第462話》『遠き時代の、懐かしきおもひで』

「そ、そんなことより、早く手がかり探しと行こうではないか、『幼馴染』!」


 また妙に強調した呼び名と共に、布切れをひっつかんで眺めはじめる呉葉。――そんなやり方で、何か分かるのだろうか。鼻でニオイを嗅ぐわけでもあるまいし。


 私は私で、他の布切れを探ることにする。ここでどこからともなく取り出したるや、一見ただのスマートフォン。しかし、この改造スマフォには、組織御用達の検知アプリが入れられている。


「むっ!」

「っ! 何か見つけたの!?」


 私は呉葉の方を振り返る。その掌の上には、黄色い板っキレみたいなものが乗っている。


「これは――ディ○クカード!」

「――何それ?」

「知らぬのか!? ファミ○ンと、その周辺機器であるディスクシ○テムを! ああ、懐かしいな! 当時の思い出が蘇ってくるようではないか!」


 何やら一人、興奮し始めている。


「懐かしいなぁ。こっそりこいつのために出歩いては、しょっちゅう零坐に怒られたモノだ。こいつをだな、ゲームショップに持って行って、新しいゲームデータに書き換えてもらうのだ。そうするとだな、」

「いいわよ懇切丁寧に説明し始めなくて!」

「むぅ――」

「悲しそうな目でこっち見ないでよ!? 手がかり探るんでしょうがァ!」

「うむぅ、分かった――」

「こっそり仕舞おうとすんな!?」


 ――やっぱり、コイツいろいろダメなんじゃなかろうか。人間とかどうとかそう言う事とはもはや別に。


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