表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十四章
458/1022

《第457話》『いいえ、ケ○ィアです』

「夜貴! 白いドロドロまみれだが大丈夫か!?」

「な、なんとか――というか呉葉、どうしてここに……?」


 現れたのは、夜貴の奥さん。名前は――そう、呉葉。

体格は第二次性徴途中の少女で、白い髪に透き通るように白い肌。服装はところどころにフリフリのついた白い普段着ドレス。

 全身白ずくめだが、その中で赤い瞳が、新雪に落ちた木の実のごとく存在感を放っている。

 こことは異なる、別の世界からやってきたかのような美少女。私の頭の中に、そんな例えが思い浮かぶ。

 しかし、小柄で華奢な見た目のその奥さんは、そんな儚げな美貌とは全く異なる、強靭にして絶対な存在感を放っていた。

 怪人たちを、一瞬にして粉砕してしまったことを、何の文句も無く納得させてしまうほどに。


「しかし、このような夜貴の姿を見ると、ふむ――どうにも、こうにも。妾にそんな趣味は無かったはずなのだがな」

「はい?」

「うっ――……ふぅ、」

「どうしたの? 調子悪いの?」

「んむ? ああ、いやいや、何でもないぞ。あっはっはっはっは」

「???」

「――それはともかく、だ」


 ただの人間ではあり得ない、その気配。――あれ、前も同じようなことを思わなかった私?


『ク、クカッ』

「ほう? まだ口を利く元気があったか。まあ、そんなことはどうでもよい」

「い、いくらなんでもやりすぎだって――! こんなんだけど、僕は別に怪我はして、」


「妾の牙跳羅によからぬペイントをしたのは貴様だなッ!?」

「そっち!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ