表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十四章
444/1022

《第443話》『いっせんごひゃくまんえん』

「おとーさん、げんきそうだったね!」

「ふっ――妾の夫が、あの程度の傷でぐったりしたままのハズがないからな!」

「その傷を作ったのは、おかーさんだけど」

「ぐはっ」


 事実であるために、否定できずに精神的な痛みが妾を貫いた。

 妾達は先ほど、夜貴の見舞いに行ってきたところだ。平和維持継続室関連の病院の一室で、今は療養中である。


 ちなみに、これからちょっとお昼ご飯に出掛けるところだ。その後は、一度夜貴の病室に戻り、その次に買い物に行くなりなんなり、と言ったところか。


「夜貴が完治したら、お前たちはどこへ遊びに行きたい?」

「あそびにいけるの!?」

「当然だとも。――そこまで驚くほどのことでも無かろう?」

「謳葉とわたしは、半分妖怪で、力も強いから、あまり許されてないのよ」

「むぅ?」

「なんかねー、こどもにはんだんりょくがどうとか、なんとか?」

「つまりは、信用されてないのよ。幼い化け物が二人、外で何かやらかしたらどうするのか、ってね」

「むむむ――なんとも許しがたい話だ。……だが、それならそれで、よくこの時代へ二人で来ることが許されたな?」

「ほんとーはね、もうひとりくるよていだったんだよ?」

「でもイヴの策略によって、時空の彼方に――」

「さらっと恐ろしい話をしてくれるな!?」


 あの天才幼女は、未来でも割と好き勝手しているようだった。グッジョブと言うべきか、それとも無茶苦茶するなと顔をしかめるところなのか――、


「さて、妾の牙跳羅は――……」


 駐車場で、自分の車を探す。駐車場あるある。自分の車をどこに置いたか分からなくなる。

 まあ、あんな素晴らしい車は他にない。見つけるのはそう難しくはないだろう。


 うむ。すぐに見つかった。白の、R35 GT○Rニス○仕様。


 ただ、何故だ。



 何故、妾のR35がBL痛車になっておるのだ!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ