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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十三章
388/1022

《第387話》『ドジでも強者』

「は、鼻、いひゃい――……っ」

「あ、相変わらずだね、君も」


 僕の鼻先3mmに落ちた剣に冷や汗を垂らす。こういう真面目な場面でも、やっぱりこのヒトのドジは変わらないようだ。


「え、ええっとぉ――? そこの狐さん、結局何しに来たのかしらぁ?」

「ぐ、ふ、ふふっ、聞いておらなかったのかえ? 余は、狂気鬼のヤツに喧嘩を売りに来たのじゃ。じゃが、どうにもその前に、貴様らが邪魔な壁となっておるようじゃのう?」

「セリフだけはカッコいい――! だからせめて立ち上がってから言って……っ」

「うぅん、じゃあどうするのかなぁ~?」

「知れたこと。ならばその壁、打ち砕くだけじゃ」

「おっけー。佐藤さん」


 地面に伏していた鳴狐を、突如として爆風と無数の銃撃が襲う。

 それが放たれた方向を見ると――なんと、佐藤さんが首を落としたままで両手に銃を握っていた。


「そんな――!?」

「いぇい、油断きんもつぅ~♪」


「貴様らが、のう?」


「へ――?」


 佐藤さんの銃を構えていた腕が、両方ともぼとりと地面に落ちた。

 ――いつの間にか、僕の目の前にあった藤原 鳴狐の剣が消えている。


「どうした? 口をぽあっと開けっ放しにしておると、虫が入るぞえ?」

「っ! きぃ~~~~~っ! チョーシ乗ってくれちゃって! どこの誰かは知らないけど、私達相手にいつまで余裕かましてられるかしらねぇッ!」


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