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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十三章
382/1022

《第381話》『人と鬼の血』

「『つなぎ』――?」

「作業するときに着るものじゃないわよー? それ以上はぁ――きゃーっ! 言えない言えないっ!」


 どうにも真面目さにかける態度であるが、状況は本物だった。

 子供でもかなりの力があると言うのに、エリートと呼ばれるだけあって、彼らの力はホンモノだった。どうにか隙を見て、あの子達を助けてあげたいが――、


「あ、ちなみに生きて連れて帰って来い、なんて言われてないですからねー? 変な動きしたら、ちょっと危ないかも?」


 その身の安全を考えると、下手に動くことは出来なかった。

 僕は、相変わらず無力――、


「おおッと、ワシらがいることを忘れて困るなァ?」

「……――っ!」


 僕と零坐さんの後ろから、四つの影が飛びだした。それらは三人へと俊敏に飛び掛かっていくと、電光石火の早業で駆け抜け、謳葉と活葉をかっさらう。

 直後、さらに爆風にも似た衝撃が発生。エリート三人は、瞬く間に粉塵に飲みこまれた。


「少々面倒臭いが、狂鬼姫サマの命令なのでな」

「おかーさんが呼んだおじちゃん!」

「誰がおじちゃんだ! 今はハワイアン紳士と呼べェッ!」

「――意味が分からないわ」


 アロハに身を包んだご老人が、謳葉と活葉を両脇に抱えてエリート三人に対峙している。

 絵面だけ見れば、すごく奇妙、だ。


 だが、頼もしい。


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