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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十三章
381/1022

《第380話》『ふざけたような、ホントの話』

「――っ、二人を離してください……ッ」

「っ、待て危険だ――!」


 明らかに、異常な状況だった。零坐さんの止める声を後ろに、僕は佐藤さんや高橋さんを娘たちから引きはがすべく駆けだす。

 しかし――、


「主婦ステーッキ!」

「かは――っ!?」

「おとーさん!?」

「――ッ!」


 鈴木さんがそれとなく放った、見た目もごく普通のおたま。どこから取り出したかもしれぬそれは、どう考えてもおかしな速度で僕の鳩尾にヒット。

 そればかりか、そのまま軽く体が宙に浮く。そしてそのまま、零坐さんのところまで吹き飛ばされた。


「ぐ、げほっ、げほっ! ――ど、どうして、謳葉と、活葉、を……、」


 邪気の影を滅するために集めた、と聞いていたのに、なんでそんな彼らが僕の娘二人を捕らえようとするのか。

 意味が、まるで分からなかった。


「んー、これ言ってもいいのかしらねー?」

「――?」

「んじゃ、ご近所さんのよしみでヒント! 人と鬼の血が競合しあうことなく混ざり合うこの娘達は――『繋ぎ』になってもらう、らしいでーす!」


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