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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第二章
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《第三十三話》『バーニング!』

「夜貴ァ! なぜそのアイテムを取らないんだァ!」

「わああっ!? ごめん!」

「何をそんなヤツにやられているのだァッ! もっと1f、1fよく見れば相手の行動など簡単に予測できるだろう!!」

「無茶言わないでよ!? というか『1f』って何!? 竜巻の強さの単位!?」

「それは『藤田スケール』だ馬鹿者ォ!」


 CPUの操る敵ごときに吹き飛ばされる、夜貴の操るピンクボール。レベルMAXとはいえ、所詮はルーチン通りにしか動かないというのに、何をそんなに苦戦するのか。


「うわっ、やられた!」

「何をやっとるかァ!」

「――ねぇねぇ、呉葉」

「なんだ?」


 キャラのストックがなくなった夜貴がコントローラーを置いた。その改まった雰囲気に、妾もまたコントローラーを置く。


「呉葉って、ゲームしてると性格変わるよね」

「…………」

「…………」

「あー……夜貴?」

「うん」

「ヒトは誰しも、熱い《ホットな》ソウルを持っているものだと思うぞ」

「…………」

「…………」

「呉葉ぁ――」

「な、なんだ?」

「ゲームに熱中したり車乗り回したり――本当に、古来から存在する鬼?」

「――我ながら、自信がない」


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