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鬼嫁! 呉葉さん!  作者: /黒
第十二章
331/1022

《第330話》『妾は古今無双の鬼神なり』

「おかーさん? ムズカシーかおしてどしたの?」

「ん? あー、ああ、別に何でもない。心配しなくともよいぞ?」


 妾の予定では、最高責任者とかのたまう室長とやらに話を付け、強力な戦力を寄越してもらうつもりだったのだ。そして、妾自身が一声かければ、妖怪側の戦力もある程度確保できる。

 やりすぎ、などと言うことは無い。娘たちの言葉を信じるならば、将来的にアレはそれだけ強大な脅威となる。

 戦力過多でもいいから、何としても撃滅しなければならない。それが故の協力の願い出だったのだが――、


「おかーさん、あそこでの話を聞いてなかった私達が言えることじゃないけど、」

「うん? どうした?」

「ひとりでなやみつづけたって、だめなときはだめだよー?」

「もっと、私達を頼ってほしいわ。そもそも、これは私達が未来から持ち込んだ問題なんだから」

「むぅ――」


 娘二人のその気持ちは、ありがたすぎる程ありがたい。だが、自分達の問題であるといかに言ったところで、妾の力に頼らざるを得なかったことを考えると、今の二人にこの状況はかなり厳しいことが明白だ。

 何より、やはりよりよき未来の地ならしをしておくのは、年長者の仕事なのだ。


「――お前たちの力は、もう少ししたら借りることにする。それまで、お前たちは妾と夜貴が見ているこの時代を、見物しているといい」


 しょうがない。先に、できることをやっておこう。


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